そんなことをぼんやり考えながら毎日過ごしていたら、
本当にそんな仕事ができることになりました。
そこは国立の自然野菜料理カフェ。
ふらりと立ち寄っていただいた洋梨のタルトがとても美味しく、
ここで働きたい!と思い、飛び込みで面接にこぎ着けました。
飲食店未経験だったので、とにかく料理が好きだという熱意を伝えるべく、
ipadに今まで作ったお料理や旅先の市場、野菜の写真、
アイデアスケッチ...やまほど詰め込んで、
2時間もしゃべりまくりました。
(こつこつと撮り貯めていた写真がこの時とても役に立ちました)
するとオーナシェフの方が「私のも見て!」と
貴重なアイデアスケッチ、走り書きのレシピの数々、
旅先で出会った食材のことなど、たくさんお話ししてくれました。
それは本当にわくわくする楽しいひとときでした。
乾物や豆など日本の食材を使いながら、肉・野菜・乳製品を使わずに
どこまで「野菜表現できるか」という可能性について語って下さった
オーナーさんにとても共感・感銘をうけました。
ということで、週に数回、朝から自転車で通っています。
息苦しい通勤電車で通っていた数ヶ月前が夢のよう。
未経験にも関わらず、サラダの仕込み、玄米を炊いたり、
タルトの土台作り、様々な種類のお茶のいれ方、教わっています。
野菜の洗い方、玄米のとぎ方、すべて丁寧にしっかりと。
蒸し器から漂う芋の蒸された匂い、
とれたての栗が茹で上がる湯気、タルトが焼ける香ばしい匂い、
たくさんの食材に囲まれながら働けることに幸せな気持ちです。
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