2011.03.11

地震が起こった。ひどい揺れだった。

並べていたファイルが崩れ落ちたり、とにかく怖かった。
落ち着いた頃、義兄から連絡が入り新宿で落ち合う約束をするものの、

それきり音信不通状態が4時間くらい続いた。

新宿まで辿り着いたけれど身動きが取れず、途方に暮れてしまう。

こんなとき、兄の会社名だけでも聞いときゃ良かったと激しく後悔。


空もますます暗くなり、一人きりの心細さで、やっと頭が回転し始める。

場所・職種などのキーワードで片っ端からネットで検索し、会社名を絞り、

使い慣れないGoogle mapでなんとか予想したビルまで辿り着いた。

勇気を振り絞って扉を開けたら兄がいて、肩の力が抜けた。

兄も何度も電話をしたらしく、数時間後に何十回もの着信が入った。

数多くある新宿の会社の中から探し当てるなんて、

ピンチになった時の自分の直感にもすこし驚いた。

くたくたな私を会社の人達が優しく迎えてくれた、旅人の気分。

音楽好きなお姉さんのマシンガントークに緊張感もほぐれたし、

温かいカップラーメンがものすごく美味しく感じられた。

傍らで阪神淡路を経験した女性が疲れきって眠っていた、

ひどく泣いていたらしい。

12時頃やっと京王線が動く。
とにかく兄の実家までと、駅に行ったらすごい人人人...。

ほんと、いつ誰かがキレてもおかしくない状況、

誰もが一刻も早く家に帰りたいという思い、ぎりぎりの緊張感。

結局家に着いたのは3時前で、なかなか眠れなかった。

仙台に昔住んでたので、友達は大丈夫だろうかとか心配になった。

朝起きたらやっぱりニュースでは恐ろしい光景が。

被害が少しでも広がらないことを祈るばかりです。